思わぬところで本の紹介があった。縦書きだけど、けっこう専門的な話題を紹介している。
庄武孝義. 2009. ブラッドハンター. 株式会社新樹社, 東京.
まえがき 河合雅雄
[序章] ブラッドハンター誕生
[第一章] ヒヒ類における自然雑種の発見
最初のエチオピア
サバンナでの生活
ナイロビ往復
観察群の捕獲調査
脳パウダー
二度目のエチオピア
青ナイルの支流地域での調査紀行
なぜ雑種ができるのか
[第二章] アフリカ大陸のヒヒ類を探る
カメルーン調査
ジンバブエチャクマヒヒの調査
[第三章] 分化拡散の歴史
スリランカのトクモンキー
ハヌマンラングール
一次調査の成果
二度目のスリランカ
トクモンキーの調査成果
アジアゾウとシシオザルの遺伝的分化の調査
インド調査
アジアゾウの遺伝的特性
シシオザルの調査
[第四章] ヒマラヤに適応したヤク
野生のヤクと家畜のヤク
エベレスト街道
川喜田二郎氏の足跡
カリ・ガンダキ渓谷
ヤクの遺伝的特性とその利用
[第五章] ゲラダヒヒ分布の謎
初めてのセミエン山岳国立公園
ゲラダヒヒの捕獲作戦
強盗団との遭遇
突然、牛が目の前に……
奥セミエン山岳地帯
シルキー山塊分布調査
セミエン山岳地帯最東端の分布調査
[第六章] 南高原のゲラダヒヒ
エチオピア南高原の調査
北エチオピアの分布調査と分水嶺
エリトリア調査
セミエン高地適応の調査
グリベットモンキーの調査
北高原ゴシュメダでのゲラダヒヒの捕獲調査
南高原ガドゴロでのゲラダヒヒの捕獲調査
ゲラダヒヒの調査研究結果
[第七章] アラビア紀行
サウジアラビアへ
マントヒヒの楽園発見
サラワット山脈へ
メディナ近郊の捕獲調査
南西海岸地方での捕獲調査
オマーンのマントヒヒ調査紀行
サウジ北部の分布調査
再び南部へ
オリックスの遺伝子
サウジアラビアとエチオピアのマントヒヒのミトコンドリア遺伝子の比較
[第八章] 最終章
あとがき
参考文献
小さい魚だと鰭の一部からDNAを調べるんだけど。白血球を使うやり方もあるのか。そして、また行動と遺伝情報のかかわりを扱っている。
電気泳動あまり詳しくないけど、端っこのレーンにマーカーを泳動させたりはしないのかな。忘れてるうちに、ぜんぶ電極まで行っちゃってたりして。
やはり野外だと車を荒らされるんだ。だいぶ昔、淡水魚調査の人もやられたそう。ほかにも、海外での調査なので苦労している。
ニホンザルの中でも、血液を調べると地域ごとに遺伝的特徴がある、と。タイワンザルと混ざってもいいがねとか言う人に聞かせてやりたい。