続・そこものがかり

Yahoo!ブログより移行。

【book】「バカ丁寧化する日本語」

野口恵子. 2009. バカ丁寧化する日本語 敬語コミュニケーションの行方. 株式会社光文社, 東京.

 いくつか出ている本のうち、これはけっこうタイムリーで笑えた。
 「勉強させていただいてるものなんですけど」という言い回し、なんか変な感じがするからわざと使ってるんだけど。そうか、こういう人は、だれに感謝してるんだろう。
・学費を出してくれてる親
・休みをくれた会社
・ずっと無職でも黙っててくれる妻
・推薦状書いてくれた教授

 「○△させてもらう」は、けっこう取り扱いがむずかしい。
 試しに、うしろにエクスクラメーションマークを入れてみよう。
 「○△させてもらう!」 そんなこというのは、大佐だな。
 こういうのが似つかわしいのは、演歌の歌手くらいか。「書いていただく」ものらしいから。(←断っておくが、批判してるのではない!)たくさんの人の支えで年末に晴れの舞台で歌えるんだろうから、これはよしとしてやってほしい。

> 対面のコミュニケーションでは、相手に伝わ
 る情報のうち、言語そのものの占める割合は
 三五パーセントぐらいで、六五パーセントは
 ほかの要素によるものだといわれている。

 そうだね。

> 「すみませんが、一つたべさせてもらいたい
 んですけど」

なんて、字だけ見るとちょっとびっくりするぞ。新婚夫婦か!