続・そこものがかり

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【book】「真夏の方程式」

 東野圭吾. 2011. 真夏の方程式. 株式会社 文藝春秋, 東京.

 私の誕生日に東野圭吾が出してくれた(←なんかちがう)ガリレオの新刊。

 いそがしいのに買っちゃったよ。期末テスト完成してないのに読了しちゃったよ。じつに面白くて止まらないよ。

 テレビドラマ版が一番好きなので今回初めて原作を読んだが、はて、原作のほうの世界には内海はいないんじゃなかったっけ......違うのかな。明らかに柴咲コウだとわかる描き方をしてある。かつて柴咲ラブな中学生(ちなみに女)がいたので、今回の単行本化で喜んでるかもしれない。私もドラマから入った層なので、福山と柴咲コウのイメージでの描きかたの方がすんなり読める。
 草薙さん目線で進行する場面もあって、脳内では北村一輝の姿と声で再生されてる。草薙さんも尊重してもらえてる感じがしてうれしい。

 子供苦手なはずの湯川准教授が、もうそれはそれは世話を焼いている。発疹は大丈夫か?発疹が出るのはドラマの方だけか?
 そればかりか、今回の話の中でときどき出てくる「自然の利用と保護」についても、終始中立なスタンスで発言して結局どちら側からもいやがられるいつものドラマの感じなのだが、終盤で利用者側としてのコメントを、しかも誠実にしゃべってくれる場面もあったりして、もう私の中ではますますもって好感度アップだな。いいぞ福山(←ちがう)。私の知っているとても偉い希少淡水魚の先生は、自然の利用と保護について「生真面目」+「公正」+「いろんな人を気遣う発言をできる」という意味で湯川准教授と似ている。

 ちなみに、多角形の内角の合計の問題だけど、読みながら考えてたのは湯川准教授のよりちょっとめんどくさい別法だった。別法のほうが自分で説明しやすいんだけど、めんどいからたぶんミスりやすい。やっぱ図形苦手だな。

 感想語ってると仕事が終わらない......;